サロンで脱毛を予約すると、ほとんどの場合「脱毛施術の前に自己処理をお願いします」と案内されます。しかし脱毛施術を受けるにも関わらず、なぜ事前の自己処理が必要なのか疑問に感じる人は少なくありません。
また自己処理はどのように行えば良いのか、シェービングのコツやタイミングを知りたい人も多いのではないでしょうか。本記事では脱毛前に自己処理が必要な理由や、自己処理のポイント・注意点・タイミングなどを解説します。
そもそもなぜ脱毛前に自己処理が必要?
脱毛前に自己処理が必要である理由は主に3つあります。それぞれの理由について確認してみましょう。
脱毛の効果を最大限にするため
脱毛を行う場合、一般的にはエステサロンで行う光脱毛とクリニックで行う医療レーザー脱毛の2つの方法があります。機械にもよりますが、脱毛で使用するレーザーや光の多くは、黒いメラニン色素に反応して熱エネルギーを放出し、発毛組織に働きかける仕組みです。黒い部分があれば機械は反応して熱は伝わりますが、毛が多く残っているとエネルギーが分散してしまいます。すると発毛組織にしっかり熱が伝わらず、十分な脱毛効果が得られなくなります。
そのため事前に自己処理をしておいた方が脱毛の効果を得られます。
やけどなどのリスクを抑えるため
自己処理をした肌にレーザーや光を照射すると熱が伝わるのは黒い部分のみです。しかし万が一、自己処理をせずに毛が残った状態でレーザーや光を高出力で照射してしまうと、熱が肌の表面に残っている毛の毛先まで伝わります。
その結果、毛を通して肌に熱が伝わり、やけどする恐れがあります。やけどまではなくとも肌へのダメージが大きくなってしまうので、リスクを抑えるためにも事前の自己処理が大切です。
照射時間を確保するため
脱毛の事前処理を自宅ではなくサロンで行うと、事前処理に時間がかかり照射時間が短くなってしまいます。場合によっては、予約時間内に予定していた範囲の施術が終わらないこともあるでしょう。
サロンの中には事前処理にかかる時間を含めて対応してくれるところもありますが、その分施術時間が長くなるため料金が高額になる傾向があります。そこで自己処理はお客様にお願いし、短時間で施術をすることでお財布に優しいサービスを提供しているサロンがほとんどです。
自己処理のポイントを確認
脱毛前の自己処理を行う際は、肌への負担を抑えるためのポイントがあります。
電気シェーバーを使う
自己処理を行う場合は電気シェーバーを使用します。毛の根元を抜いてしまう毛抜きやワックスを使用すると、レーザーや光をムダ毛に照射できなくなるので避けてください。また除毛クリームやカミソリも、肌への負担が大きいため使用しないようにしましょう。除毛クリームは毛を溶かすために強い薬剤が使われていますし、カミソリは肌の角質を削ってしまうからです。
肌にトラブルが発生したり、毛周期が乱れたりしてしまう可能性もあります。
肌に直接刃があたらない電気シェーバーなら肌への負担を抑えられる上に、乾いた肌にも使用できるので短時間で自己処理ができます。
毛の流れに沿って自己処理をする
肌への負担を減らすために、剃り方も注意します。電気シェーバーを使用する際は、毛の流れに沿って処理することも大切です。毛の流れに逆らって処理すると、肌を傷つける恐れがあるからです。自己処理によって肌が傷つくと、埋没毛といって毛が皮膚の内側に埋もれてしまう可能性もあるため注意しなければなりません。
自己処理をする場合は、シェーバーの刃をできるだけ肌と平行になるように当てて、少しずつ剃り進めましょう。またシェーバーを肌に強く押し当てないように意識しながら行ってください。
保湿ケアを忘れずに
電気シェーバーは肌への負担が少ないとはいえ、自己処理をした後は肌が敏感になっています。乾燥によるトラブルを防ぐためにも、保湿をしっかり行いましょう。自己処理後に使用する保湿剤は、低刺激でデリケートな肌にも使用できるものが向いています。
箇所別に脱毛前の自己処理のポイント・注意点をチェック
脱毛前の自己処理は、箇所ごとにポイントや注意点があります。それぞれ確認してみましょう。
顔
皮膚が柔らかくて薄い顔を自己処理する場合は、無理せず細かい部分まで剃れるコンパクトなフェイス用の電気シェーバーがあると便利です。剃る際は肌を傷つけないようにシェービング剤や保湿剤をうまく活用しつつ、剃り残しのないように顔を鏡に近づけましょう。また自己処理前に肌を温めて毛穴を広げておくと、たくさんある産毛も処理しやすくなります。
何度も同じ場所を剃ると肌が傷つきやすくなるため、額、頬、口の周りと上から順番に剃っていくこともポイントです。頬や口の周りなど剃りづらい部分は頬を膨らませたり、フェイスラインは皮膚を少し持ち上げたりすると剃りやすくなります。
髪の生え際など、どこまで処理をしておけば良いのか分からない部分は、事前のカウンセリングなどで確認しておきましょう。
体(腕、脚など)
腕やお腹、脚など体は、鏡を見ながら明るいところで剃るのがおすすめです。体は範囲が広いため、剃り残しがないように丁寧に処理しましょう。軽く皮膚を引っ張りながら剃ると、よりきれいに処理できます。凸凹している膝や肘などの関節は刃があたってケガをしやすいので注意が必要です。一気に剃ろうとせず、角度を変えながら少しずつ剃ります。
自分では手が届きづらい背中やうなじは、家族などに手伝ってもらいましょう。自分でやらなければならない場合は、合わせ鏡にして剃りたい部分を確認しながら電気シェーバーを少しずつ動かします。脇は皮膚がなるべく平らになるように腕をピンと上げて剃るのがポイントです。
VIO
VIOは先に眉用のはさみなどで毛を短くカットしておくと自己処理しやすくなります。Vラインは希望のデザインにあわせて処理しておきましょう。デリケートゾーンの毛を全て脱毛したい場合は剃り残しに注意してください。
I・Oラインは、粘膜を傷つけないように鏡で確認しながら少しずつ剃るようにします。自分で無理に剃ろうとするとケガをする可能性がありますし、毛が皮膚の中にとどまる埋没毛になってしまうこともあります。難しい場合はできる範囲のみ自己処理をしましょう。
サロンによっては、自分で処理するのが難しい部分のシェービングサービスを実施しているところがあります。ただし毛が残っている部分が多いと、事前処理に時間がかかり照射できる時間が少なくなる可能性があるため、無理なくできる範囲はしっかり処理しておくと良いでしょう。
自己処理のタイミングは脱毛施術前日がおすすめ
施術当日に自己処理をすると、肌が敏感になっている状態のところにレーザーや光を照射することになるため避けた方が良いです。当日の限られた時間のなかで急いで行うと、肌を傷つけてしまう可能性もあります。
そこで自己処理は脱毛施術を受ける前日の夜に行うのがおすすめです。前日の夜なら慌てることもありません。反対に数日前に処理してしまうと、脱毛施術を受ける前に毛が伸びてしまい、十分な効果が得られなかったりやけどをしたりするリスクがあります。サロンから指定されるケースもあるため、その場合は指示に従いましょう。
まとめ
脱毛前の自己処理は脱毛効果を高めたり、リスクを抑えたりするために必要です。肌への負担が少ない電気シェーバーを使用する、毛の流れに沿って自己処理をする、保湿をしっかりするなど、注意点を守って施術の前日に処理をしましょう。
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