サロンでの脱毛を検討している人の中には、「VIOまで脱毛したほうが良い?」と悩んでいる人もいるでしょう。
VIO部位は日常生活の中で他人に見られることはほぼありません。しかし夏場に水着になったりする時は、周りの目が気になって処理をする人も多いようです。また、VIOは蒸れやすくデリケートな部位であるため、清潔な状態を保ちたいという目的で施術をされる方もいます。
今回はVIO脱毛のメリット・デメリット、VIO脱毛をやるうえで知っておきたいことなどを解説します。VIOまで脱毛しようか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもVIO脱毛とは?
脱毛についての知識がまだあまりない人は、「そもそもVIO脱毛って何?どの範囲を脱毛するの?」と疑問に思うかもしれません。まずはVIO脱毛とは何なのか、施術を行う範囲はどこなのか解説していきます。
VIO脱毛の範囲
VIO脱毛で施術を行うのはデリケートゾーンです。デリケートゾーンは主に「Vライン」「iライン」「Oライン」の3つに分かれるため、3つを合わせて「VIO脱毛」と呼びます。
Vラインはビキニラインと呼ばれることもある、デリケートゾーンの上部で自分から見て三角形に見える部分のことです。Vラインのムダ毛は量が多かったり、長さが長かったりすると、下着やビキニから出てしまうことがあります。そのためVIO脱毛のなかでも一番人気の箇所です。
iラインは陰部の両側の部分のことで、ローマ字のIのように見えるので「iライン」と呼ばれています。iラインも毛の長さや量によっては、下着などから出て目立つことがあるため脱毛する人がおり、また生理中にムレやすい箇所なので、衛生面が気になって脱毛をする方も多くいます。
Oラインは肛門周りのムダ毛のことです。この箇所のムダ毛は量がそこまで多くはないですが、衛生面を考えてiラインとセットで脱毛する人が多い傾向があります。
Vラインは自分でも処理できますが、すぐに伸びてきてしまいます。iライン・Oラインは自分で処理をすると、粘膜を傷つけてしまう危険性がありますので、VIO箇所はサロンでの脱毛がおすすめです。
VIO脱毛のメリット・デメリット
VIO脱毛は、メリット・デメリットがあるため、それぞれを確認して検討していくことが大切です。ここからはVIO脱毛のメリット・デメリットを解説します。
メリット
1.水着や下着をキレイに着こなせる
VIO部分のムダ毛が多かったり1本が長かったりすると、下着や水着の時にムダ毛が出てしまうことも。ムダ毛が出ないように着こなすにはある程度処理が必要です。自己処理をすることも可能ですが、剃り残しがあったり、肌を傷つけてしまうといった肌トラブルもあります。サロンで脱毛をしてもらえばそういった心配がなくなり、可愛い下着や水着をバッチリ着こなせるでしょう。
2.生理中の不快感が軽減される
VIOにムダ毛が生えていると、こまめにナプキンを交換していても、通気性が悪いことでムレやすくなってしまいます。脱毛をすることでムダ毛の量を減らしたり、産毛レベルまで少なくしたりしておけば、生理中の不快感はかなり軽減されるでしょう。
3.自己処理による肌トラブルから解放される
カミソリなどで自己処理をすると、カミソリ負けにより赤みやかゆみの症状が出る場合があります。その他にも毛穴が炎症を起こしたり、黒ずんでしまったりなどさまざまな肌トラブルが考えられます。
サロンで脱毛をすることで自己処理がほとんど必要なくなるため、自己処理による肌トラブルから解放されます。
デメリット
VIO脱毛のデメリットは施術時の痛みを感じやすいことです。脱毛機の光は毛のメラニン色素に反応し照射を行います。VIOのムダ毛は1本が太く、色が濃いので、脱毛機の光が強く反応しやすいため、反応が強ければ、その分痛みも感じやすくなります。
ただし近頃は痛みを感じにくい脱毛機が増えているため、必ず強い痛みを感じるというわけではありません。人によっても痛みの感じ方は異なりますので、中には「VIOを脱毛してもあまり痛くなかった」と答える人もいます。
他の箇所と比較して施術時の痛みを感じやすい点がデメリットではありますが、痛みの出にくい脱毛機を選ぶことで回避できる可能性があります。
VIO脱毛で人気のデザイン・形とそれぞれの印象
VIO脱毛は全体的に毛量を減らしたり、無くすことも可能ですが、デザインを指定することも可能です。
デザインの種類には主に、
- トライアングル
- ナチュラル
- ハイジニーナ
- ライン
- オーバル
- ハート型
があり、それぞれ見た目の印象が異なります。
ここからはそれぞれのデザインの印象について解説します参考にしてみてください。
トライアングル(逆三角形)
トライアングルはVラインの毛を三角形の形にデザインすることです。鏡に映った状態で見ると逆三角形に見えるため、「逆三角形」と呼ばれることもあります。
トライアングルはムダ毛が生えている範囲を、そのまま縮小したようなイメージなので仕上がりが自然です。人によっては、脱毛をしていると気づかれないこともあります。ナチュラルな印象が好きな人や、下着や水着からムダ毛が出ないようにしたい人におすすめのデザインです。
毛を残す範囲をさらに小さくした、ミニトライアングル(ミニ逆三角形)も人気です。こちらは普通のトライアングルよりもおしゃれな印象を与え、小さなビキニや下着を着こなしたい人におすすめのデザインです。
ナチュラル
ナチュラルはトライアングルのように三角形にそろえることはせず、もとの形をベースに量を減らしたり、少しだけ形を整えたりするデザインのことです。こちらも自然な形に近いため、脱毛をしていると気づかれにくいでしょう。
ただし毛を残す範囲は他のデザインに比べて広めになるため、小さめの下着やビキニでは毛が出てしまう可能性はあります。どんな下着をよくつけるかをスタッフに伝えてからデザインを決めると、ナチュラルながら好きな下着が楽しめるようなデザインにしてくれるでしょう。
ハイジニーナ(全て処理)
ハイジニーナは全てムダ毛を処理してしまう、無毛のデザインを指します。ハイジニーナは清潔感が比較的高いため、自己処理が面倒、清潔感を重視したいといった女性に人気のデザインです。
ハイジニーナはすっきりした印象が特徴で、効率よく清潔でいたい人におすすめです。生理のニオイやムレを抑えることができるので快適に過ごせます。どの下着や水着もキレイに着こなすことができるメリットもあります。
男性がVIO脱毛を行う場合もニオイやムレを解消するためにハイジニーナを選択する場合が多いようです。
Iライン(長方形)
陰部の両脇のムダ毛をそのままVラインのエリアまで伸ばしたように、長方形に毛を残すデザインを「Iライン」と呼びます。こちらも残る毛の量が少ないため、おしゃれな印象で小さめの下着も楽しむことが可能です。
トライアングルと似ていますが、Iラインは長方形なので、ミニトライアングルよりやや見た目の自然さに欠けるかもしれません。よりナチュラルなほうが好みなら、トライアングルを選ぶことをおすすめします。
オーバル(楕円形)
オーバルは毛を楕円形に残したデザインのことを指します。丸い形は他のデザインと比較すると可愛らしい印象です。毛が残る範囲がやや広く、小さめの下着や水着だと毛が出てしまう可能性があるため、細かな調整をサロンで行ってもらったほうが良いでしょう。
ハート型
ハート型はその名の通り、VIOのムダ毛をハート型に残すデザインです。他のデザインと比べて個性的なデザインと言えます。ハート型のデザインはサロンやクリニックによっては対応できない場合もあります。もしハート型やここでご紹介していないデザインを検討している場合は、事前にサロンに問い合わせてできるかを確認しておきましょう。
VIO脱毛の痛みについて
先述した通りVIO脱毛のデメリットは「痛みを感じやすいこと」です。痛みに弱い体質の人は、「やってみたいけど、痛みが心配でできない」と不安に感じている方もいます。
ここからはVIO脱毛の痛みについて紹介していきます。脱毛の方法による痛みの違いと、パーツごとの痛みの違いを説明しますので、痛みに弱い人はぜひ参考にしてください。
脱毛の方法による痛みの違い
VIO脱毛には「光脱毛」と「医療脱毛」の2種類があり、それぞれ痛みが異なります。
光脱毛はサロンやエステで行える脱毛で、光脱毛機を使った方法のことを指します。光脱毛では、メラニン色素に反応して光を照射し毛根の組織にダメージを与えます。あくまでもダメージを与えムダ毛を生えにくくする施術のため、毛根を破壊し毛を完全に生えなくすることはできません。一方で光脱毛は痛みを感じにくいメリットがあります。
痛みの感じ方には個人差があるので一概には言えませんが、エステでのVIO脱毛は耐えられるレベルである場合がほとんどです。基本的には「痛くて続けられない」というケースは希でしょう。
医療脱毛では医療用のレーザー脱毛機を使います。光よりも威力の強いレーザーを使って脱毛を行うため、ムダ毛を生やす毛根の組織を破壊することが可能です。そのため施術が完了すれば半永久的にムダ毛が生えてこなくなる「永久脱毛」ができます。
しかし威力が強い分、痛みを感じやすいのがデメリットです。医療脱毛は施術で麻酔を使用できますが、麻酔をしても痛みがゼロにはならない場合もあります。もし痛みが強い場合は、クリニックによってはレーザーの出力レベルを調整して痛みを抑えることも可能かどうかスタッフに相談してみましょう。最近では痛みを感じにくいレーザー脱毛機も増えています。
パーツごとの痛みの違い
VIO部位の脱毛はパーツごとにも痛みの感じ方に違いがあります。例えばVラインは痛くなくても、iラインは我慢しないといけないくらいの痛みを感じる可能性もあるということです。
Vラインは3カ所の中で2番目に痛みを感じやすいと言われている箇所で、痛みの強さは脇脱毛と同じぐらいと感じる人が多いようです。痛みの種類は毛抜きやブラジリアンワックスなどでムダ毛を抜く時と似ています。痛いことは痛いですが、一瞬我慢すれば耐えられるレベルです。Vラインの中心あたりは毛が密集しているためVラインの中でも最も痛みを感じやすく、その他の部分は痛みを感じない人もいます。
次にiラインです。iラインは3カ所のうち、一番痛みを感じやすいと言われている部位です。痛みの種類は太い針でチクっと刺すような痛さや、瞬間的にバチっとする痛みを感じる人が多い傾向があります。特に毛が多く生えている1回目~5回目くらいまでは「痛い!」と思わず声に出てしまう人が多いようです。iラインの中でも、粘膜に近いほど痛みを感じやすいと言われています。
最後はOラインです。Oラインは3カ所のうち、一番痛みを感じにくい箇所です。痛みを感じたとしも、輪ゴムでパチンと弾かれたような程度のため十分に耐えられる人が多いようです。
このように、VIOはそれぞれ痛みの感じ方に違いがあります。箇所によっては耐えられない場合もありますので、その際は我慢せずスタッフに伝えるようにしましょう。
VIO脱毛の施術回数・期間はどのくらい?
VIO脱毛を検討する時に気になるのは施術の回数や期間ではないでしょうか。脱毛は1回で終わるものではなく、何度か施術をしなければなりません。
何度も施術が必要なのは、脱毛は毛周期に沿って行うことが関係しています。毛周期とはムダ毛が生え替わるサイクルのことです。「成長期」「退行期」「休止期」の3種類に分かれており、このうち脱毛機の光の効果を与えられるのは「成長期」にあたるムダ毛だけです。
毛周期は1本ごとに異なり、全てのムダ毛で同じではありません。脱毛の施術を1回行う際に、成長期に当てはまっているムダ毛は全体の10〜15%ほどと言われています。何度も施術を行わないと、全体のムダ毛の脱毛が完了しない理由はこの毛周期にあります。これはもちろんVIOにも当てはまります。
では具体的に何回ぐらい施術を行えば、VIOの脱毛は終了するのでしょうか。エステ脱毛か医療脱毛かで異なりますので、それぞれ説明していきます。
まずエステ脱毛の場合は、一般的には1年に4〜6回ほど施術を受けると、だんだんとムダ毛が薄くなり始めます。さらに8〜12回ほど施術を受け、スタートから2年経つころには自己処理が楽になるまで脱毛が可能です。続けて通い、13〜18回施術を受けスタートから3年経つと、VIOはムダ毛がほとんど不快に感じない程度になる傾向があります。
医療脱毛の場合は一般的に1年で5〜6回通うだけで、自己処理はかなり楽になる傾向があります。スタートから2年目、9〜12回施術を受けるころには脱毛を卒業できる人がほとんどです。
この数字を見ると、医療脱毛のほうがエステ脱毛より早く施術が終わることがわかります。これは施術1回あたりのレーザーの出力レベルが高いためです。
出力が強い分、痛みも比例しますが、短期間ですぐに脱毛を完了したい人は医療脱毛が向いており、施術期間が長くても痛みをあまり感じたくないという人は光脱毛が向いているでしょう。
またムダ毛の量や質によって脱毛が完了するまでの回数は変わってきます。カウンセリングで言われる回数はあくまで目安なので、多少前後する可能性があることは覚えておきましょう。
VIO脱毛の施術の流れ
ここからは「VIO脱毛をやってみたい!」と思っている人のために、施術の流れをご紹介します。今回は銀座カラーの施術の流れを紹介します。
前日までにしておくこと
まず施術を受ける日の前日までに、VIO箇所のムダ毛は自分で処理をしておきましょう。処理をする際はカミソリやボディ用の電気シェーバーではなく、顔用の電気シェーバーを使うことをおすすめします。顔用の電気シェーバーは細かい部分まで剃れるため、剃り残しをしにくいです。
VIOの自己処理では使用することはほとんどありませんが、基本的に施術前の自己処理では毛抜きや脱毛ワックスなどでムダ毛を抜いてはいけません。ムダ毛を根元から抜いてしまうと、せっかく脱毛機の光を当てても照射が効果的に行えないためです。肌トラブルにつながる可能性もあるため、光脱毛や医療脱毛を始めたら、ムダ毛の処理は電気シェーバーを使うようにしましょう。
体調管理には常に気を遣おう
肌のコンディションと体のコンディションは密接に関係しています。体調が良くないと肌のコンディションが悪くなり、脱毛後の肌トラブルが起きやすくなるので注意が必要です。
施術を行う前日はもちろんのこと、いつでもベストな状態で脱毛できるように、毎日6時間以上の睡眠をとる、栄養バランスを考えた食事を心がけるなど、体調管理に気を遣いましょう。
夏の施術は遊びの予定にも注意
施術後の肌は紫外線による影響を受けやすく、乾燥もしやすい状態です。特に夏場はプールや海などで遊ぶ予定があったり、長時間屋外にいて紫外線を受けるといった事もあるかもしれません。しかし施術の1カ月前後は紫外線をたくさん受けるイベントは控えたほうが良いです。無理に脱毛すると肌荒れを起こしたり、脱毛の効果が弱まったりする可能性があります。夏にレジャーの予定を入れるときは、脱毛の予約をどうすれば良いのかサロンのスタッフさんに相談してみましょう。
VIO脱毛の当日の流れ
銀座カラーでのVIO脱毛の当日の流れを紹介します。
1.来店
施術の予約を入れた前日までにVIO部分の自己処理を済ませ、当日店舗へ行きます。
2.受付
シールド越しにスタッフとやりとりをし、受付を済ませます。
3.施術スタート
まず、専用のジェルを肌に塗り、脱毛によるダメージを軽減させます。ジェルによって滑りが良くなり、流れるように照射できるので施術時間の短縮が可能です。そしてVIO部分に脱毛機の光を照射していきます。
4.会員カードを受け取って完了
受付にて会員カードを返却してもらい、施術終了です。
まとめ 肌トラブルの解決にも繋がる
VIOの自己処理は、肌トラブルが起きやすく黒ずみなどもできやすいので、おすすめできません。エステ脱毛と医療脱毛の2種類ありますが、脱毛に慣れていないのであれば、エステ脱毛のほうがおすすめです。
VIO脱毛を行うと下着がキレイに着こなせたり、生理時の不快感が軽減されたりするなどのメリットがあります。自己処理による肌トラブルの解決にも繋がるでしょう。
銀座カラーならVIO脱毛が初めての方も安心して施術いただけるようサポートを行っております。まずは無料カウンセリングから、ぜひお待ちしております。
監修者:院長 佐藤玲史
東京都生まれ
国立 東京医科歯科大学 医学部医学科卒
大手美容外科にて千葉・新宿・上野の各院で院長・顧問を歴任
有名美容外科の銀座にて院長就任
2020年4月銀座にてOriginal Beauty Clinic GINZAを開院
資格・学会
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)
日本美容外科学会会員(JSAS)
日本美容皮膚科学会会員
日本抗加齢医学会会員
国際抗老化再生医療学会会員
日本再生医療学会会員
高濃度ビタミンC療法認定医
BOTOX VISTA認定医
日本化粧品検定一級
監修者からのコメント
今では全身脱毛を行ったり、デリケートゾーンであるVIOの脱毛をすることはそれほど珍しくないこととなりました。
更に男性も多くの方が脱毛する時代になってきています。
このような美意識の変化・ジェンダーレス化・社会的背景・高齢化による介護の増加など様々な要因が追い風となり、あらゆる年代や性別にVIO脱毛のニーズが高まっています。
医学的にも脱毛をすることによって、自己処理が楽になり、シェービングによる肌の乾燥や肌トラブルを軽減できる利点があります。
また清潔度が増し、匂いなどが軽減することもあります。
このように、社会的・時代的ニーズ、更に医学的な利点も手伝い、VIO脱毛を行うサロンやクリニックもとても増えています。
またパートナーの好みなどを事前に分かるとより満足度が得られ、有意義なものとなるでしょう。
VIO脱毛は、とてもデリケートな箇所であること、痛みも強い場合が多いこと、羞恥心を伴う処置であることなどから、脱毛サロンや脱毛クリニックを慎重に選ばれることをお勧めいたします。