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脱毛したら毛が濃くなる?硬毛化しやすい人の特徴や原因、対処方法を解説

脱毛の知識

2022.12.20

サロンやクリニックで脱毛をする理由には「ムダ毛を目立たなくさせたい」「自己処理を楽にしたい」などが多く挙げられます。
しかし実際にサロンで脱毛をしたところ、施術前よりもムダ毛が濃くなってしまったり、ムダ毛が目立つようになってしまったという声もあります。
なぜサロンで施術をした結果、ムダ毛が濃くなったり増えたように感じてしまうのでしょうか?
今回は、脱毛をしたらムダ毛が濃くなるのは本当なのか、その原因や対処法などを詳しく解説していきます。

硬毛化・増毛化とは?

脱毛前よりも脱毛後の方がムダ毛が濃く見えたり、量が増えたように感じたりする場合は、「硬毛化」や「増毛化」が起こっている可能性があります。

硬毛化とは、脱毛機の光を当てた部分のムダ毛が、施術前より硬く太くなってしまう現象のことです。増毛化は名前のとおり、脱毛をする前よりもムダ毛の量が増えて見える現象のことを指します。ちなみに、硬毛化と増毛化はサロンやクリニックでの脱毛だけでなく、カミソリなどの自己処理でも起こる現象です。

いずれかの方法で脱毛・除毛をしたあと1〜3カ月ほど経ち、ムダ毛が目立って見える場合は硬毛化、増えたように見える場合は増毛化が起こっている可能性があると判断できます。ただし、硬毛化・増毛化の原因ははっきりとは解明されていません。また、毛穴の数自体は生まれつき決まっているため、脱毛をしたことで毛穴の数が増えたわけではないのです。

ムダ毛には毛周期があり生えるタイミングがバラバラで、休止期間の毛穴からも発毛したことで「毛が増えて見えた」という現象が増毛化となります。そのため、毛穴が増えたことでムダ毛の量が多くなることはなく、増毛化は「増えて見えるだけ」と覚えておきましょう。

脱毛後の硬毛化の原因

自然な毛は毛先に向かって細くなっており、カミソリは毛の根本(太い部分)でカットします。一度カットした毛がそのまま伸びれば、毛は太いまま長くなるため、毛が太く硬くなったように感じてしまうのです。これが自己処理による硬毛化の原因となります。 毛抜きの場合は根元からムダ毛が抜ければ硬毛化は起こりませんが、途中で切れてしまうと硬毛化が起こります。

カミソリなどの自己処理の場合

ではここからは硬毛化について解説してきます。硬毛化の原因やメカニズムはまだ解明されていないのですが、カミソリなどで自己処理した場合と、サロンやクリニックなどで施術を行った場合とで異なると言われています。

脱毛サロン・クリニックでの脱毛の場合

脱毛サロンやクリニックの場合、可能性の一つとして考えられているのは、毛根に与える熱ダメージの量が少なかったことで、毛根が逆に刺激されてしまい、脱毛前より毛が太くなったり濃くなったりするのが原因ではないか、ということです。

その中でも脱毛サロンで使われる光脱毛機は、医療用のレーザー脱毛機より出力レベルが低い特徴があります。レーザー脱毛機よりも出力が低いことは、痛みを軽減できるメリットがある一方で、毛根に与える熱ダメージ量が少なく、硬毛化が起こりやすい傾向があります。

とは言え、硬毛化は頻繁に起こるものではなく、起こったとしても脱毛した部位のうち「ごく一部」であることが多いので安心してください。また、硬毛化は一時的な症状ですから、施術を続けると改善されていきます。

脱毛後に硬毛化しやすい部位

硬毛化には起こりやすい部位とそうでない部位があります。もし硬毛化が起きているかどうかを自分でチェックしたい場合は、これから紹介する3つの部位を覚えておきましょう。

脱毛機はメラニン色素に反応して照射を行うため、濃くて太い毛は効果が出やすく、反対にうぶ毛のような細い毛には効果が出にくい特徴があります。 顔に生えている毛のほとんどは、細くうぶ毛のような状態です。そのため熱ダメージを与えにくく、毛根組織を逆に活性化させてしまい硬毛化が起きてしまう場合があります。

背中・うなじ

背中とうなじのムダ毛もうぶ毛のような特徴があるため硬毛化が起きやすいと言えます。背中やうなじのムダ毛は1本が細いだけでなく、毛の色素が薄く、脱毛の熱ダメージをより与えにくい部位です。背中やうなじが硬毛化を起こすと、一部ではなく全体的にムダ毛が目立ってしまう場合もあるので注意が必要です。

二の腕

二の腕もうぶ毛のような毛であり、熱ダメージを与えにくい特徴があります。夏場などは二の腕を露出する機会が多い部分で、日焼けのダメージなどを追うと、毛は抜けにくい状態になりがちです。そのため、二の腕は毛が抜けにくい状態や硬毛化が発生しないように注意が必要な部位であると言えます。

脱毛後に硬毛化しやすい人の特徴

硬毛化は身体の部位ごとに起こりやすさが異なるだけではなく、脱毛する人の肌質や毛質によっても差が出てきます。

ここからは、脱毛後に硬毛化しやすい人の特徴を3つご紹介します。

1.体毛が薄い

硬毛化が起こるのは、毛穴に与えられた熱ダメージが不十分であることが原因です。そのため、ムダ毛が濃くて太い部分では、硬毛化は起こりにくいとされています。一方で、もともと体毛が全体的に薄い人は硬毛化が起こりやすいと言えます。

2.毛根が深い場所にある

毛根の位置は、実は誰でも同じというわけではありません。一般的には皮膚の表面から2.0〜3.5mmくらいの深さのところに毛根があるとされており、この程度であれば硬毛化は起こりにくいと言えます。しかし3.5mmよりも深い位置に毛根があると、照射による熱ダメージが十分に届かず硬毛化を促す結果になってしまうことも。

毛根の深さは肌を見るだけでは確認できないため、脱毛サロンやクリニックにおいて毛の深さを事前に調べることは基本的にありません。硬毛化しやすい肌の特徴として認識しておきましょう。

3.毛の密度が高い

ムダ毛1本が濃くて太い場合は基本的には硬毛化は起こりにくいとされています。
しかしワキ、VIOといった太めの毛が生えている部位は、毛が密集している特徴があります。毛が密集して生えていると、1本1本へ均等に熱ダメージを与えにくくなり、硬毛化のリスクが高くなってしまうのです。

脱毛後の硬毛化の対処方法

脱毛後に起こる硬毛化は事前に防ぐのが難しい症状です。そのため、万が一硬毛化が起こってしまったときのために、対処方法を知っておくことが大切です。
ここからは脱毛後に硬毛化した場合の対処法を3つご紹介します。

1.追加で照射する

硬毛化は一時的な症状のため、何度も施術を行っていく過程で徐々に落ち着いていくことがほとんどです。そのため、硬毛化が起こった場合でも、脱毛の施術は継続して行っていくということが、一つ目の対処法です。ただし、施術のサイクルは基本的にサロンやクリニックによって決まっていることが多いため、「硬毛化かも?」と感じたら、まずはサロンやクリニックに相談しましょう。

2.脱毛方式を変える

脱毛方式には熱破壊式、IPL方式などいくつかの種類があり、肌質・毛質との相性が悪いと、何度照射しても毛根にしっかりとダメージを与えられないのです。そのため、脱毛方式を変えて様子をみる必要があります。

脱毛方式はサロンによって一つしかない場合もありますので、改善されないときはサロンの変更も視野に入れましょう。

3.レーザー脱毛もしくはニードル脱毛に切り替える

脱毛方式を変えても硬毛化が治らない場合は、光脱毛の威力では足りないの可能性があります。そのため、光脱毛よりも照射の威力が高い「レーザー脱毛」もしくは「ニードル脱毛」を試してみるのも一つの方法です。レーザー脱毛とニードル脱毛を比べると、ニードル脱毛の方が威力が高いため、まずはレーザー脱毛を検討すると良いでしょう。

脱毛後の硬毛化に対する予防法

脱毛後に硬毛化を起こしたくない場合は、以下の4つの予防法も頭に入れておくことをおすすめします。

1.カウンセリングで事前に相談する

施術前に事前のカウンセリングにて肌質・毛質について相談し、硬毛化についての話を聞くようにしましょう。また硬毛化が起きた場合は、都度スタッフに症状を伝えることも大切です。

硬毛化の原因の一つは照射による熱ダメージが低かったことです。脱毛機の出力レベルは一定ではなく、脱毛をする人の肌質や毛質などにあわせて、施術を行うスタッフが調整をしています。
肌の状態にもよりますが、スタッフへ症状を伝えることで出力の調整を行ってもらえるケースもあります。

2.毛根を刺激しない脱毛方法を選ぶ

毛根を刺激する脱毛方法には、IPL脱毛などがあるといわれています。これらの脱毛方法は、毛根に直接ダメージを与えるため、硬毛化のリスクが高いのが特徴です。SHR脱毛なら、毛根を刺激しにくいので硬毛化のリスクを下げられます。

脱毛サロン選びのポイント

脱毛サロン選びに失敗しないためには、以下の3つのポイントも事前に知っておきましょう。

料金体系

忘れてはいけないのは料金体系です。カウンセリングはいくらなのか、硬毛化保証をつけるのは有料なのか、追加で照射するといくらなのかなど、料金に関する項目は細かくチェックしておきましょう。

銀座カラーはリーズナブルな料金で脱毛できるだけでなく、個人の毛質や毛量に合った最適な出力をAIが診断して施術できます。 またオプションで全身保湿トリートメントもご用意しており、硬毛化のリスクを減らせるだけでなく、アフターケアも充実しているのでおすすめです。

まとめ

個人差があり一概には言えませんが、脱毛すると硬毛化や増毛化が起こる場合があります。一般的には硬毛化や増毛化が起こる場合は一時的なものが多いですが、 万が一「硬毛化かも?」「毛が増えてしまったかも?」と感じたら、まずはスタッフに相談してみましょう。

銀座カラーではAIがお客様一人ひとりの肌の状態を診断し、適切な出力で脱毛を行っています。カウンセリングも無料で行っているので気になる方はご相談ください。

監修者からのコメント

昨今、脱毛のニーズが非常に高まってきていると言えます。
十数年前までは、脱毛と言えば主に若い女性が脇や下腿のムダ毛処理を行うことが一般的でした。
それが今では全身脱毛やデリケートゾーンまでも脱毛することは珍しくなくなりました。
更に男性も多くの方が脱毛をする時代になってきました。ジェンダーレス化の風潮も追い風となり、ひげ脱毛はもちろん、全身脱毛やVIOまでも希望される男性も多いです。
そして高齢化社会の影響からか介護脱毛と言って、中高年の方が介護される将来の時のことを考え、また現在実際に介護を受けている方がデリケートゾーンを清潔に保つためにVIO脱毛を受けるケースも増えています。
つまりあらゆる年代や性別に脱毛のニーズが高まっています。
このように社会的・時代的ニーズ、更に医学的な利点も手伝い、脱毛を行うサロンやクリニックもとても増えています。
それに伴い、脱毛に伴う幾つかの問題が生じてきています。
その一つが脱毛に伴う硬毛化の訴えです。
硬毛化現象とは脱毛部位のうぶ毛(vellus hair)が終毛(terminal hair)に誘導される現象です。
上腕、背中、肩、うなじ、フェイスライン、前腕、大腿などのうぶ毛に、弱い出力で照射された場合に多く生じます。
海外の報告ですが、硬毛化が生じる頻度は10.49%という報告があります(注)ので、それほど珍しい現象ではないと言えます。
原因などははっきりと解明されていないですが、当記事にありますようにスタッフとよく相談をして、場合によっては脱毛方法を変えることも一つの方法だと考えます。
しっかりとした知識を備え、じっくりと相談をして、自分に合う脱毛方法をお選びになって頂きたいと思います。
(注)Andrea Willey, Jaioae Torrontegui, Jose Azpiazu,et al:Hair Stimulation Following Laser and Intense Pulsed Light Photo-Epilation: Review of 543 Cases and Ways to Manage It. Lasers in Surgery and Medicine 39:297–301 (2007)

院長 佐藤玲史

監修者:院長 佐藤玲史

東京都生まれ
国立 東京医科歯科大学 医学部医学科卒
大手美容外科にて千葉・新宿・上野の各院で院長・顧問を歴任
有名美容外科の銀座にて院長就任
2020年4月銀座にてOriginal Beauty Clinic GINZAを開院

資格・学会
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)
日本美容外科学会会員(JSAS)
日本美容皮膚科学会会員
日本抗加齢医学会会員
国際抗老化再生医療学会会員
日本再生医療学会会員
高濃度ビタミンC療法認定医
BOTOX VISTA認定医
日本化粧品検定一級