無料カウンセリング

脱毛すると肌荒れするの?毛嚢炎などのトラブルの原因や対処法について解説

脱毛の知識

2022.12.21

サロンでの脱毛を検討している人の中には、脱毛すると肌荒れを起こすかもしれない……と懸念され施術を迷っている人もいるかもしれません。

そこで今回は脱毛と肌荒れの関係性について、脱毛により起こりうる可能性がある肌トラブルや、それに対するケア方法、対処法をご紹介します。「やってみたいけれど、肌荒れを起こしたくはない」と脱毛を迷っている人はぜひ参考にしてください。

脱毛により起こる可能性のある肌トラブル

サロンでの脱毛により起こりうる可能性のある肌トラブルには以下のようなものがあります。

  • 赤みや炎症
  • 毛嚢炎(もうのうえん)
  • 硬毛化・増毛化
  • 肌の乾燥によるかゆみ

それぞれ詳しく説明します。

赤みや炎症

サロンで取り扱う光脱毛機は、クリニックで使用する医療用のレーザー脱毛機よりは照射出力が小さいことが特徴です。照射出力が小さいといっても毛根へ熱によるダメージを与える程度の出力はあるため、軽い炎症を起こして赤みが出る可能性はあります。

光脱毛機は毛が太くて色が黒いほど、メラニン色素に反応しやすく、ムダ毛が照射されやすいです。そのため、脇やVIOは赤みや炎症が起きやすい傾向があります。赤みや炎症は必ず起こるものではありませんが、炎症が起きた場合は適切な対処が必要です。

毛嚢炎(もうのうえん)

毛嚢炎の見た目は白ニキビや赤ニキビに似ています。毛穴がぷっくりと膨らんで炎症を起こした状態なのですが、脱毛機の光が原因で起こることは少なくありません。

脱毛機の光を当てたときに毛包が傷ついてしまうと、「ブドウ球菌」に感染して毛嚢炎ができます。ブドウ球菌は肌の常在菌の一つのため毛嚢炎ができるリスクは誰にでもあるのです。

毛嚢炎は脱毛箇所を清潔に保つことで防ぐことができ、できてしまった際は皮膚科で処置をしてもらうことで治ります。

硬毛化・増毛化

硬毛化とはムダ毛が濃くなったり太くなる症状、増毛化はムダ毛の量が増える症状のことです。どちらも脱毛後に起こる可能性がある症状ですが、硬毛化、増毛化と脱毛の関係ははっきりとはわかっていません。背中や二の腕、顔の脱毛で起きやすいと言われており、一般的には施術によって毛根の組織が一時的に活性化し起きていると考えられています。

もちろん、一度硬毛化、増毛化が起こっても、脱毛を続けていけば徐々に脱毛できますので安心しましょう。

肌の乾燥によるかゆみ

脱毛を行うと、照射した際に受ける熱によって肌が乾燥します。瞬間的に乾燥するだけでなく、「皮脂膜」と呼ばれる肌を保護する成分を生成しにくくなるため、刺激に敏感になってしまうのです。

脱毛後に肌が乾燥すると、ちょっとした刺激でかゆみを感じる場合があります。これは皮脂膜が足りず、刺激に敏感になっていることが原因です。

保湿ケアをしっかりと行えば乾燥によるかゆみは防げます。脱毛後はサロンで保湿について説明されるはずですので、注意点を聞いてしっかりとセルフケアしましょう。

脱毛で肌荒れが起こる原因

次に脱毛によって肌荒れが起こる原因について説明していきます。脱毛で肌荒れが起こる原因は、大きく分けると以下のような点があります。

  • 施術時の環境が清潔ではなかった
  • 自己処理の頻度が高い
  • 肌のバリア機能が低下している

それぞれ詳しく説明していきます。

清潔ではない道具で脱毛を行った

毛嚢炎は肌の常在菌によって起こるだけでなく、雑菌が付着した道具で脱毛を行うことでも起こるケースがあります。ほとんどのサロンでは衛生面には気を遣っていますが、ベッドやタオル、脱毛機などの衛生管理が徹底しておらず、雑菌が付着している可能性はゼロではありません。

そうなると、脱毛によってダメージを受けた毛根から細菌が入り、毛嚢炎を起こす場合があるので注意が必要です。

なお毛嚢炎はカミソリによる自己処理でも起こります。清潔に保っていないカミソリを使ったり、汚れた浴槽内でムダ毛処理をしたりすると毛嚢炎が起こりやすいので気をつけましょう。

自己処理をしすぎている

カミソリや毛抜き、除毛クリーム、ワックスなどによるムダ毛処理は、自宅で好きなときにできるので、つい頻繁にやってしまうという人もいるかもしれません。しかし自己処理のしすぎは脱毛で肌荒れを起こす原因の一つです。例えばムダ毛を無理に引っ張る毛抜きでの自己処理は、肌へのダメージが大きく、毛嚢炎もできやすいのでおすすめできません。

カミソリは頻繁に使うと、肌の表面にある角質層まで剃ってしまい、ちょっとした刺激にも耐えられなくなってしまいます。

除毛クリーム、ワックスも肌へのダメージが強く、肌が弱い人は特に、肌荒れを起こしやすい状況を作ってしまうので注意してください。

肌のバリア機能が低下している

肌にはちょっとした刺激を受けても肌トラブルを起こさないよう、「バリア機能」というものが備わっています。このバリア機能が低下していると、当然ですが脱毛によって肌トラブルを起こしやすくなります。

肌のバリア機能を低下させないためには、肌の生まれ変わりのサイクルである「ターンオーバー」を乱れさせないことが重要です。ターンオーバーは不規則な生活や食生活の乱れによって周期が崩れるため、規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

脱毛後に肌荒れを起こさないためのセルフケア

脱毛後に肌荒れを起こさないためには、どのようなセルフケアを行えば良いのでしょうか。ここでは施術後のセルフケアのポイントを4つご紹介します。

1.肌の乾燥を防ぐために保湿する

肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、ちょっとした刺激で肌荒れを起こしやすくなります。脱毛後の肌の乾燥を防ぐためには、施術直後だけでなく日頃から保湿ケアを行いましょう。保湿ケアに使う商品は普段から使い慣れているものがおすすめです。脱毛後は肌が敏感になっているため、新しいものを使うと肌荒れを起こしてしまうことがあります。

ただし、エタノールなど肌への刺激が強い成分が含まれているものは使用を控え、敏感肌の人でも使える低刺激処方のものを使用しましょう。

2.日焼けをしないために紫外線対策を行う

脱毛後は紫外線による影響を受けやすくなっています。何もしないと気がついたときには日焼けをして、肌が赤くなったり黒くなったりする可能性も。紫外線による肌トラブルを防ぐには、UVケアをきちんと行うことが大切です。腕や足、顔など紫外線を浴びやすい箇所を中心に、日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子などで物理的に紫外線をカットしたりしましょう。

3.運動など体温上昇を伴う行為は控える

脱毛後に運動など体温上昇を伴う行為をすると、肌のほてりや赤み、乾燥、炎症を起こす原因となります。運動以外にも長時間にわたる入浴やサウナ・岩盤浴の利用、過度な飲酒などは避けるべきです。サロンではその他にも避けるべき行動を説明される場合がありますので、あれば必ず守りましょう。

4.肌への刺激を与えない

脱毛後の肌は普段よりも刺激に敏感な状態になっています。余計な刺激を与えると肌荒れを起こしてしまう場合があるため、刺激を与えないよう注意しながら生活しましょう。避けたほうが良いのは、
  • 脱毛した箇所をタオルで強くこする
  • マッサージをする
  • 強い力で日焼け止めを塗る、スキンケアを行う
などの行動です。

保湿や日焼けケアを「しっかりやろう」と思うあまり、肌に刺激を与えないよう注意してください。

脱毛後に肌荒れが起こった場合の対処法

万が一脱毛後に肌荒れが起こった場合は、一体どのように対処をすれば良いのでしょうか。そのまま放置してしまうと症状が悪化したり、傷跡のように残ったりするケースもあります。そうならないよう、今からご紹介する肌荒れが起こった際の2つの対処法も事前に理解しておきましょう。

1.肌の保湿と清潔さを保つ

肌を保湿しバリア機能を高めることで、肌荒れの症状が落ち着く場合があります。乾燥が原因の肌荒れの場合も保湿ケアで症状は落ち着くでしょう。

毛嚢炎などの肌トラブルを防ぐには、保湿ケアだけでなく清潔さを保つことも重要です。特に汗をかきやすい時期は、汗がついたままになるだけでも炎症が起こるリスクが高まります。

毎日の入浴だけでなく、汗をかいたらこまめに拭くようにしましょう。顔についてはメイクや日焼け止めをしっかり落とすことも、清潔さをキープするために大切です。

2.医療機関を受診する

もし施術後1〜2週間経っても症状が改善されないときは、セルフケアだけでは肌荒れが治らない可能性があります。

そのまま放置すると、
  • やけど状態になって痕が残る
  • 毛嚢炎が悪化して膿がたまる
  • 痛くて次の脱毛ができない
などのトラブルにつながりかねないため注意しましょう。

症状が改善されないときは、すみやかに医療機関を受診してください。適切な治療を受けながら、いつから脱毛を再開しても良いのか医師に相談してみましょう。

まとめ セルフケアでトラブルを防ごう

脱毛を行っていく過程で起こりうる肌トラブルには、赤みや炎症、毛嚢炎、乾燥によるかゆみなどが挙げられます。これらの肌トラブルにはそれぞれ原因や予防方法、起こった場合の対処方法があるため、事前にチェックしておくことが大切です。

また脱毛後は特に肌が敏感になっていたり、乾燥しがちな状態のため保湿ケアや紫外線ケアといったスキンケアをしっかり行うようにしましょう。

銀座カラーではお客様の肌の状態に合わせて脱毛の施術を提案し、脱毛を行っています。オプションで保湿ケアを行うことも可能です。脱毛のカウンセリングは無料で行っていますので、興味のある方、検討している方はぜひご相談ください。

監修者からのコメント

十数年前までは、脱毛と言えば主に若い女性が脇や下腿のムダ毛処理を行うことが一般的でした。
しかし、女性に限らず、高齢化社会の影響からか介護脱毛と言って、中高年の方が介護される将来の時のことを考え、また現在実際に介護を受けている方がデリケートゾーンを清潔に保つためにVIO脱毛を受けるケースも増えています。
このようにあらゆる年代や性別に脱毛のニーズが高まっていますが、脱毛によって肌のトラブルを起こしてしまうことがあるので注意したいところです。
本記事にありますように、肌荒れは起きてしまってからは治療が必要となったり、次の脱毛を慎重になったりしなくてはなりませんので、何より肌荒れを起こさない予防がとても大切となってきます。
1.日頃から十分な肌の保湿を行う
2.普段からしっかりとしたUVケアを行う
3.いつも食事に気を付け、十分な睡眠をとるなど生活習慣を整えておく
4.免疫力を高めるため、ストレスをためない
5.肌を傷付ける自己処理を行わない
以上の点などに気を付け、安全・安心な脱毛処理を行うことを心掛けましょう。
そして万が一、肌荒れなどのお肌トラブルを起こしてしまったら、積極的に皮膚科を受診し、正しい治療を行うようにしましょう。

院長 佐藤玲史

監修者:院長 佐藤玲史

東京都生まれ
国立 東京医科歯科大学 医学部医学科卒
大手美容外科にて千葉・新宿・上野の各院で院長・顧問を歴任
有名美容外科の銀座にて院長就任
2020年4月銀座にてOriginal Beauty Clinic GINZAを開院

資格・学会
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)
日本美容外科学会会員(JSAS)
日本美容皮膚科学会会員
日本抗加齢医学会会員
国際抗老化再生医療学会会員
日本再生医療学会会員
高濃度ビタミンC療法認定医
BOTOX VISTA認定医
日本化粧品検定一級