銀座カラーこっそり教えます!プロの専門知識

消しゴムはんこ作家・津久井智子さんが教える、消しゴムはんこのつくり方

消しゴムをカッターナイフや彫刻刀で削ってオリジナルのはんこをつくる「消しゴムはんこ」が、いまジワジワと人気を集めているのだとか。そこで今回は、消しゴムはんこ作家として活躍している津久井智子さんにインタビュー。消しゴムはんこの魅力から、その楽しみ方まで、根掘り葉掘り聞いちゃいました!

 

気づいたら「消しゴムはんこ」の第一人者になっていた

―なぜ、消しゴムはんこ作家になろうと思ったのですか?

 

最初はお小遣い稼ぎとして、お祭りやイベントなどに露店を出店して、その場でオーダーメイドの住所印や似顔絵印をつくるようなことをしていたんです。その後、縁あって消しゴムはんこの書籍を出すことになって。ありがたいことに書籍の売り上げが好調だったようで2冊目3冊目と増えていき、気づいたらプロとして成立していたというか……。今は、ワークショップの講師や、消しゴムはんこ用のインクやグッズの監修、本の装丁をデザインしたり、ホテルの壁画をつくったりと、幅広くお仕事させてもらっています。

 

―かなりお忙しそうですね。消しゴムはんこを趣味にしている人も多いのでしょうか?

 

そうですね。「スタンプカーニバル」という消しゴムはんこのイベントがあるのですが、毎年1,000人くらいずつ来場者が増えているそうです。消しゴムはんこ用の消しゴムをつくっているメーカーさんも、問い合わせや出荷などがかなり増えたと言っていました。

 

―消しゴムはんこ用の消しゴムがあるんですか?

 

そうなんです。やっぱり普通の消しゴムだと柔らかくて削りづらいんです。なので、消しゴムはんこをつくるときは、専用の消しゴムを使っています。もちろん、消しゴムとしても使えるので、文字を消すこともできますよ。

消しゴムはんこの魅力は、いかにおもしろいアイデアを出せるか

―消しゴムはんこは、どうやってつくっていくのですか?

 

簡単に言うと、まずイラストを描いて、それを消しゴムにトレースして、カッターや彫刻刀で輪郭を切り出していくっていう作業です。ただ、カッターで掘るのと彫刻刀で掘るのとは、掘り方に違いが出てくるんです。カッターの場合は、一回刃を入れてきれいに切り抜く形なんですけど、彫刻刀の場合は少しずつ掘っていく発掘作業のような感じ。どちらを使うかによっても楽しみ方が変わってくるので、それがおもしろくて続ける人も多いですね。意外と奥が深いんですよ、消しゴムはんこって。

 

―津久井さんが思う消しゴムはんこの魅力ってどんなところですか?

 

アイデア、ですかね。実は消しゴムはんこって、ひとつのはんこだけでできあがっているわけではなく、ひとつの絵にするために、いくつか使ってつくっているものも多いんです。たとえば、サルのはんこと腕のはんこをそれぞれつくって、腕のはんこの押し方を変えることで、ことわざの「見ざる、聞かざる、言わざる」を表現したり。そういうアイデアを出すのが、消しゴムはんこの魅力でもあり、自分の強みでもあるのかなと思っています。押す人によってデザインやバランスが変わったり、インクの色選びだけでも別の作品に見えたり、そういうところが醍醐味ですね。

 

お話を聞いて、未知の世界だった消しゴムはんこに俄然興味がわきました!そんな津久井さん、3年ほど前から熱海に移住して生活しているのだとか。次回は、気になるライフスタイルを覗いてみたいと思います。

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