銀座カラー名作に学ぼう 今週の、あのセリフ

愛されたいなら、まず愛すること。認めることからはじまる

 

「人生の価値は容易には量れない。ある人は、人生の価値は家族や友で、ある人は信仰心で、ある人は愛で、という。人生は意味がないという人もいる。私は、自分を認めてくれる人がいるかで決まると思う」
(映画『最高の人生の見つけ方』より)

 

もしも「残りの人生はあと半年」と言われたら?

 

もしも「あなたの人生は、残り半年です」と言われたらどうしますか。この半年、どのように過ごそうと考えるでしょうか。

 

この映画はまさに、医者から「余命半年」と宣告されたふたりの男が主人公。ひとりは大富豪のエドワード(ジャック・ニコルソン)。もうひとりは自動車整備士のカーター(モーガン・フリーマン)。このふたりが、ひょんなことから病室が相部屋に……。境遇や生き方がまるで異なるふたりは、最初こそ”心の距離”がありましたが、同世代ということもあり次第に意気投合していきます。

 

実はカーターは大学時代、哲学を学ぶまじめな学生で、将来の夢は「大学教授になること」でした。しかし恋人とのあいだに子どもができ、家族を養うために、大学を退学して整備士の仕事に就くことに。以来地道に働き、それなりに幸せな家庭を築いてきたのですが、余命があと半年と知り、彼は「棺おけリスト(やりたいことリスト)」を書き込みはじめます。それは学生時代に哲学の教授から教えられた学びや悟りのための作業のひとつでした。

 

しかしまじめな彼は「人に優しくする」など、今までも行ってきたであろうことばかりをリストに書き込みます。いざ、何かをしようとしても、「今さら何ができるのか」と気持ちにブレーキがかかっていたのでした。

 

それを覗き見したエドワードは、「これまでの人生でやっていないことをやろうじゃないか」と、カーターの棺おけリストに勝手にいろんなことを追加していきます。そして実際に、病院をふたりで抜け出してすべてを実行していくのです。たとえば、インドのタージマハールやアフリカの野生の楽園セレンゲティを訪れたり、最高級のレストランで最高級の料理を堪能したかと思えば、妙なタトゥーを入れてみたり。

 

実はエドワードもまた、金儲けと事業拡大・企業買収に勤しむあまりに、「自分を生きていなかった」ように感じていました。ふたりは無謀ともいえる旅をしながら、あることに気づきます。それは「これまでの人生で選択してきたことを受け入れること」。そのうえで、残された時間を自分の願いの実現のために費やすことにしたのです。

 

誰かに認められることは、「存在する価値」を実感することと同じ

 

自分の人生、自分の過去の選択を受け入れることは、けっこう難しいもの。いつだって「あの時、こうしていれば……」という思いが刺さった小骨のように心のあちこちに残っているからです。そんなチクチクとした痛みをとりのぞいてくれるのが「誰かの力」。

 

人は、「誰か」に認めてもらいたいという承認欲求が働く生き物です。この欲求さえ満たされていたら、おそらく世の中には「不幸な事件、出来事」は起こらないと言っても過言ではないかもしれません。もしかしたら「後悔」という負の感情も薄まっていくような気もします。どんなに失敗したとしても、誰かが自分を認めてくれていれば、「後悔」ではなく「励み」というパワーになりえるのだから。

 

その誰かは、どんな人でも、たったひとりでも大きな力となりえるはずですが、もっともパワフルなのは、パートナーや家族が味方になってくれること。恋人や伴侶が「自分を認めてくれている」のであれば、それだけで「自分は存在する価値があるのだ」と心から思えるものです。でもなぜか、一番の味方であるべきパートナーが「認めてくれないこと」が、時々あるのも事実。

 

だからこそ、誰かを愛したら、あなたがその人の一番のファンであり続けたいもの。誰かの人生の価値はあなたの応援で決まります。そしてそれは、あなたの人生にも反映されていくのです。あなたが味方になった誰かもあなたの一番の応援団長となって、あなたの存在をより価値あるものにしてくれるはず。それには、まずは自分から「誰かを一番に認めて」みることが大事なのです。

 

 

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