銀座カラー名作に学ぼう 今週の、あのセリフ

すべてに「YES」と答えると、どんな人生がやってくる?

 

「世界は遊び場なのよ。子どものころはそれを知っているのに、みんないつしかそれを忘れてしまうのね」
(映画『イエスマン”YES”は人生のパスワード』より)

 

すべてを「YES」と答えてみたら、人生はどんな風に変わるの?

 

3年前に離婚して以来、すっかり後ろ向きな性格になってしまったカール(ジム・キャリー)。仕事でもプライベートでも、なにかにつけて「NO」と言い続けていたため、昇進を逃し、友人も失いかけていました。

 

そんなある日、カールは旧友から無理やり怪しげな自己啓発セミナーに連れていかれます。そのセミナーでは「YESは世界を広げる言葉。すべてにおいて”YES”と答えよう」という教えがなされていました。セミナーの異様な雰囲気に最初はドン引きしていたカールですが、ひょんなことからカリスマ主宰者に「NOを選択すると災いが降りかかる」と言われ、強引に「今後はなにをお願いされても、誰に誘われても”YES”と答えること」を誓約させられてしまいます。

 

セミナー会場を出た途端に、ホームレスから「住処の丘の上まで車に乗っけて。ついでに携帯電話を貸して。それからお金も恵んで」とお願いされ、誓約上「NO」と言えないため、「YES」と答えてしまうカール。丘の上に到着したらなんとガス欠。携帯電話は充電切れ、持ち金は全部ホームレスに恵んだため、しぶしぶ歩いて丘のふもとのガソリンスタンドに行くハメに……。「どこが人生が変わる言葉”YES”だよ!」とやけっぱちな気分でガソリンをタンクに注いでいると、そこに、キュートな美女アリソン(ズーイー・デシャネル)が現れます。その後なりゆきで彼女のバイクの後ろに乗って、車を置きっぱなしにしていた丘の上まで送ってもらうことに。このアリソンとの出会いをきっかけに、カールの人生が少しずつ好転していくのです。

 

離婚後、女性にまったく興味がわかなかったカールでしたが、久しぶりに胸がときめく日々を送ります。個性的で自由奔放なアリソンと冒険のようなデートを重ねていくうちに、またすべてに「YES」と答えるうちに、チャンスも増えていき、運気は上がる一方。実際にあの時、ホームレスのお願いに「NO」と言わなかったからこそ、アリソンに出会うことができたのですから。

 

生まれ変わったように生き生きとするカールに、アリソンが言った一言がコレ。
「世界は遊び場なのよ。子どものころはそれを知っているのに、みんないつしかそれを忘れてしまうのね」

 

ふたりは「空港に行って、すぐに飛び立つ便(飛行機)に乗る」というデートを思いついて実行。結果、ド田舎に行ってしまうのですが、旅先ではさまざまな体験をして、ふたりの仲は急速に縮まっていきます。

 

新しい世界へと続く扉を開く鍵。それが「YES」という言葉かも。

 

しかし、「YESを選択すればすべてがHappyに!」というオチで終わらないところがミソ。実際に映画の後半は「YES」と言ったばかりに思わぬ事態を招き、カールは災難に見舞われていくのですから……。

 

とはいえ……。たしかに、簡単に「NO」と言わず「YESと答えるとどうなるか」を熟考することで、目の前の道はもしかしたら大きく変わるのかもしれない。アリソンが言うように、ただのつまらない景色が、遊園地のようなワクワクする舞台と変わることだって大いに起こりえるのですから。

 

恋だって同じ。傷つくかもしれない。振られるかもしれない……とはじまる前から「恋をしない理由」ばかりを考えていたら、誰かと素敵な関係を築くチャンスなんて、いつまでたってもつかむことができません。「NO」を選んだら、扉は開かれないまま。でも「YES」を選んだら、そこから先に進むかどうかはさておき、新しい世界へと続く扉が開かれる可能性は大きくなります。

 

そう思うと、「YES」はやはり魔法の言葉となりえるのかもしれません。

 

ちなみにこの映画、「すべてに”YES”と答えたらどうなるか」を試みたBBCのラジオディレクターの実話体験がベースとなっています。実際にどんなことが起こったかというと、高い車を買うハメになったり、地球の裏側まで旅行してしまったりと、たくさんの「人生初」を体験したのだとか。

 

真似してみるにはけっこうな勇気を必要としそうですが、少しの「YES」を増やすだけでも、人生が変わりそうな気がしますよね。

 

 

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