銀座カラー名作に学ぼう 今週の、あのセリフ

毎日をハッピーなストーリーに書き換える名言

 

「今日という日は、残りの人生の最初の日」(映画「アメリカン・ビューティー)より)

 

“幸せごっこ”を続けていく人生でいいの?

 

シカゴ郊外に住む42歳のレスター(ケヴィン・スペイシー)は、不動産業を営む妻と、ティーンエイジャーの娘ジェーンの三人暮らし。一見するとごく平凡で幸せな家庭のように見えるのですが、妻のキャロラインは上昇志向が強く見栄っ張りで、さえない夫を見下してばかり。娘のジェーンも典型的なティーンエイジャーで、世の中への怒りに満ちあふれ、父親のことを毛嫌いしています。

 

会社ではリストラの危機にあい、夫婦間ではセックスレス、娘からは疎まれ……とレスターは自分の人生に絶望を感じていました。

 

そんなある日、娘のチアリーディング仲間で親友のアンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)に出会い、あろうことかレスターは彼女に胸をときめかせてしまいます。以来、レスターの視界には彩りが戻り、多幸感に満ちあふれ、自信もみなぎり始めるのです。

 

皮肉なことに、レスターが自分を取り戻しはじめた頃から、危ういバランスでなんとか保たれていた家族関係が次第にほころび始めます。その波及は、隣人や娘のボーイフレンドにまで及び、みんなの本音や本当の姿が次々に暴かれていき、ついに衝撃的なラストを迎えるのです。

 

毎日が最初の日。そう思えばいつだって生まれ変われる。

 

「今日という日は、残りの人生の最初の日」。これはレスターのモノローグ(独白)として語られるひとこと。自分自身を、家庭から仕事から世間体から解放して、「さあ、残りの人生を新たに生きるぞ!」と希望に満ちあふれた朝を迎えたレクターの心の声です。

 

人はどんなに若くとも「もう○歳になってしまった……」と、未来が残り少なくなったことを憂うものです。この映画の主人公レスターもそうでした。若い頃に思い描いていた理想とはかけ離れている人生。諦めながら生きるということは、すなわち死んだように生きていくようなもの。「今日は残りの人生の最初の日」と気づいたレスターは、すべてを塗り替えて生きる決心をしたのです。

 

この映画は”絶望”をコミカルに、そして美しく描いた作品で、とくにラストのレスターのモノローグ(ここではネタばれになるので内緒)では、雨上がりの虹のような余韻が味わえます。

 

「今日は残りの人生の最初の日」と思えば、いつだって生まれ変わることができる。自分の人生だもの、自分が人生の主役だもの。今日から自分でハッピーなストーリーに書き換えてみましょう!

 

 

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