銀座カラー名作に学ぼう 今週の、あのセリフ

傷つくのが怖い。一歩踏み出す勇気をくれる名言

 

「人生は自転車レースのようなものだ。待ち時間は長く、たちまち終わる。チャンスがきたら思い切って飛び込まないと」(映画「アメリ」より)

 

コミュニケーション下手な女子必見!

 

神経質で厳格な元教師の母親と、気難しい元軍医の父親の間に生まれたアメリ(オドレイ・トトゥ)。幼少の頃は両親の勘違いで「心臓が悪い子」とされていたため、学校には行かず自宅で母親から勉強を教わっていました。当然ながら友だちも作れず、ひたすら空想の世界でひとり遊びをするアメリ。そのためか、周囲と上手にコミュニケーションがとれない不器用な女の子になっていきます。

 

アメリは22歳の時、実家を出てアパートでひとり暮らしをしながら、モンマルトルのカフェで働き始めます。何人か”彼氏的な存在”を作ったり、”恋人っぽい交際”を経験しますが、どれもアメリの心臓を高鳴らせるものではありませんでした。

 

そんな彼女が突然、恋に落ちてしまうのです。相手は、捨てられた他人の証明写真を収集する趣味を持つ、変わり者のニノ(マチュー・カソヴィッツ)。アメリが偶然に彼を見かけて一方的に恋をするのですが、彼が落としていったアルバムをきっかけに、宝もの探しのような仕掛けで彼にアプローチをしていきます。でも「あと少しで彼に会える」という瞬間になると、恋心よりも臆病さが勝ってしまい、彼に会うことなく去ってしまうことの繰り返し……。

 

アメリと同じアパートに住む画家の老人は、そんな彼女の不器用な恋に気づきます。アメリとは奇妙な関係で、時々老人の部屋でお茶やお酒を一緒に楽しむ仲。彼女が唯一心を開いている友人、それがこの老人なのです。

 

「彼に会いたい。触れたい。でも怖い」。アメリの気持ちを察した老人が彼女に伝えたメッセージ。それが「人生は自転車レースのようなものだ。待ち時間は長く、たちまち終わる。チャンスがきたら思い切って飛び込まないと」でした。

 

チャンスは”掴まない”と意味がない

 

老人のこの言葉に勇気づけられたアメリは、結構大胆な行動をとります。最後の最後まで「アメリとニノ。ふたりは一体どうなっちゃうの?」とヒヤヒヤとさせられるのですが……あとは映画を観てからのお楽しみに。

 

この自転車レースのたとえは恋愛だけでなく、人生全般に当てはまること。「次がある」「今はそのタイミングじゃない」など、「やる理由」よりも「やらない理由」はいくらでも挙げることはできますよね。それってたぶん「変化することへの怖れ」や「行動して消耗する(または傷ついてしまう)エネルギー」を憂いている証拠。

 

でも「いつか」は、2度と来ないかもしれない。行動を起こすにはあのタイミングしかなかったのだ……と人生の先輩たちはよく知っています。なぜなら、過去を振り返り、若かりし頃にとっての”未来”を生きている今、「あの時、行動していればよかった」と痛感しているからです。

 

やらない後悔よりも、やってからの後悔をしたほうが、自分自身に納得できるもの。結果がどうであろうとも、です。この映画を観終わったあとは、そんな”一歩踏み出す勇気”をもらえるかもしれません。

 

 

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