銀座カラー名作に学ぼう 今週の、あのセリフ

親友と同じ人を好きになったら? その答えはこの映画で見つかるかも

 

「私たちの愛は永遠に続くけど、ただうまくいかないの。だからこそ常にロマンティックなの。成就することがありえないから」(映画「それでも恋するバルセロナ」より)

 

親友と同じ人を好きになったら?

アメリカ人のヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)。親友同士で訪れたスペイン・バルセロナは、美と愛と情熱に満ちあふれた魅惑の街。そこで出会ったのが画家のフアン(ハビエル・バルデム)です。

 

「これから3人でベッドをともにしないか?」といきなりナンパをする彼。婚約者がいるヴィッキーは、フアンの無礼に不快感をあらわにしますが、もともと奔放な性格のクリスティーナは彼にひと目惚れの気配。

 

のちにクリスティーナとフアンは恋人として同棲を始めます。しかし、実はヴィッキーも人知れずフアンに魅了されていて、親友と婚約者とフアンの間で心が揺れ動いていたのです。危うい三角関係に発展か……と思いきや、三角どころか四角関係に発展。なんとフアンのもとに、元妻マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が現れたのです。

 

才気あふれる芸術家であり、またスペイン中の男たちを虜にするほどの美貌の持ち主のマリア。フアンも「もっとも愛した女性」と現恋人のクリスティーナに説明するほどの惚れ込みようです。しかしこの元夫婦、離婚の原因は「マリアが夫の浮気に激高して、夫を殺しかけた」ことにありました。深い愛と激しい憎悪が常に同居している関係性で、ふたりは口を開けば周囲がドン引きするほどの喧嘩ばかり。

成就しない恋愛こそが、永遠!?

マリアの精神不安が心配になったフアンは、彼女を一時的に預かる事にし、クリスティーナとの奇妙な三人暮らしがスタートします。ところが、クリスティーナがいることで、フアンとマリアは穏やかな関係を築き始めるのです。

 

心が安定しはじめたマリアがクリスティーナに伝えたこと、それが「私たちの愛は永遠に続くけど、ただうまくいかないの。だからこそ常にロマンティックなの。成就することがありえないから」という言葉でした。

 

うーん。確かにロマンチックかもしれない。欠けているものを求め過ぎてぶつかり合って、激しく消耗し、今度はお互いのエネルギーを吸いとるように激しく愛し合う。さすがはラテン系の恋愛。

 

憧れるけれども身が持たなさそう……。

支配関係かマンネリか。どちらに転ぶ愛が正解?

だからといって「落ち着いた関係」になったらなったで、今度は”倦怠期”という静かなる危機がカップルを襲ってきます。

 

この倦怠期をどう乗り越えるかが、恋愛関係が長続きするかしないかの要になってくるのですが……だいたいの場合は、女性が「最近(彼氏が)なんだか優しくない」と不満を抱きはじめ、男性は「最近(彼女が)なんだかイラついている」と感じて距離をおき、何度か噴火のような喧嘩をしたのちに、THE ENDとなることが多いですよね。

 

そういう意味では、マリアの言う「成就しない関係(つまり落ち着かない関係)」は、倦怠期やマンネリとは無縁かもしれません。”愛情”という名の支配関係でお互いを縛り合い、情熱と消耗を繰り返しながら生きていくのですから。

 

いや、しかし。そのためには相当な気力・体力・寛容な心が必要ですけどね。

 

 

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