
「愛は決して遅すぎることはない」(映画「ジュリエットからの手紙」より)
もしもあの時、こうしていたら、もっと幸せになっていたかも
「もしもあの時、あの道を選んでいたら……」
人はなにかの壁にぶつかった時、過去に選択したことをふと後悔してしまうことがあります。あの時違う選択をしていたら、いまよりもっとハッピーな毎日を過ごしていたのではないか、と。
『ジュリエットからの手紙』は、そんな「if……」がたくさん仕掛けられた物語。主人公ソフィー(アマンダ・セイフライド)は、婚約者との婚前旅行でイタリア・ヴェローナを訪れます。
ヴェローナは『ロミオとジュリエット』の舞台として有名な愛の都。ジュリエットの家のモデルとされている一区画には、ジュリエットへ宛てた恋愛相談を貼り付けることができ、世界中から女性たちの手紙が寄せられています。
観光でジュリエットの家を訪れたソフィーは、ひょんなことからイギリスからやってきた男性・チャーリー(クリストファー・イーガン)と出会います。チャーリーの祖母が50年間抱き続けた「if……」、その答えを探しに、ソフィーとチャーリー、祖母の不思議な旅が始まります。そしてチャーリーの祖母は見事に「あの時に選択できなかったもの」を手にするのです。
その様子を目の当たりにしたソフィーの心にモヤモヤとしたものが芽生え始めます。50年後「あの時、こうしていれば」と自分も思うのだろうか。いや、すでにタイミングを逃しているのではないかと。その時に耳にしたのが、「愛に決して遅すぎることはない」という老人の言葉でした。
常に「未来の目」でいまを見つめてみよう!
例えば、道に迷った時。そろそろ目的地が見えてきてもおかしくないのに周囲の様子がなんだか変だ……と感じたら「ああ、あの道を右に曲がるのが正解だったのか」と引き戻して軌道修正することが出来ます。しかし人生においてはなかなかそうもいきません。タイムマシーンで過去に遡ることは今のところは出来ませんから。数日前、数ヶ月前の出来事だって、どうにも出来ずにひたすら後悔することだってざらですよね。
しかし、人生の先輩たちは「決して遅すぎることはない」と断言するのです。彼らはさまざまな経験をしたからこそ知っています。「本気になったら、いつでもなんだって取り戻すことができる」ことを。
それでも時間は有限。取り戻すには時間がかかることも多いはず。だから常に「未来の目」を持つことが大事なのです。あなたはいま、未来の自分が振り返った時に後悔しないように生きていますか。その答えが、いますべきことを教えてくれるはずです。