銀座カラー名作に学ぼう 今週の、あのセリフ

ダメ男との恋愛で傷つきっぱなし。そんな女子の胸に刺さる『下妻物語』のひとこと。

 

「人間は、大きな幸せを前にすると、急に臆病になる。幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気がいる」

 

幸せを掴むよりも、不幸のままでいる方が楽?

 

ロリータファッション命の少女・桃子(深田恭子)と、特攻服でデコ原チャリをかっ飛ばすヤンキー娘・イチゴ(土屋アンナ)が、茨城県下妻を舞台に繰り広げる友情物語。

 

「人間は、大きな幸せを前にすると急に臆病になる。幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気がいる」。

 

ダメ親父(父)に苦労してきた母が、桃子を出産した時の担当医と不倫のすえ再婚することになりました。「自分ばかりが幸せになっていいのか」と再婚に弱気になっている母親。その背中を押す桃子のセリフがコレ。

 

桃子が小学生の頃に口にした言葉ですが(それにしてもおませ!)、17歳になってひょんなことから”幸せ”を目の前にし、戸惑いを隠しきれない自分自身にも、小学生の桃子がこの言葉を投げかけます。

 

運命は自分の手で変えることができる。

 

たまに「不幸自慢」をしている女性がいます。

 

「ダメ男にどれだけ振り回されていることか。そんな私ってかわいそうでしょ。でも彼を放ってはおけないの。どう? 私って偉いでしょ」と。

 

不幸に塩漬けになっている状態はある意味、楽です。だって幸せになることを諦めて、不幸なままでいればいいのですから。なにかを勝ち取るために、エネルギーを溜めることも使う必要ありません。

 

しかし、幸せが目の前に現れ、それを「掴むことができる」状態になった時は、希望や興奮と同時に、なぜか不安も生まれてくるものです。「もし、掴み損なったらどうしよう。期待した分、落胆が大きいかもしれない。それに幸せを維持するのも大変そうだ。だったらこのぬるま湯地獄みたいな不幸のままでいたほうが、気楽かもしれない」。そんな後ろ向きの理由を自分に囁いてしまいそうにもなります。

 

不幸自慢な恋から抜け出せない女性の耳は、ネガティブな自分の声だけを聞いているのかもしれません。諦めるための言い訳をしているほうが、気持ちの省エネになるからです。確かに「変化に対するエネルギー」は膨大。それがたとえ「幸せになるため」だったとしても。でも、それだけの価値があるのが”幸せ”です。

 

ある有名な歌にもあるように、”幸せ”というのはどうやら歩いてはやってこないみたいです。こちらから近寄って手を伸ばさないことには自分のものにはできません。簡単には手に入らないからこそ”特別”に感じるのだと思います。

 

「欲しい」と思った時に思い切り手を伸ばしたら、いつだって”これまでにない特別”を自分のものにできるのかもしれません。それはなにも「新しい恋」だけではないはず。「現状を、自分のタイミングで打開する」という”幸せ”かもしれません。必要なのは、たったひとつ。「手を伸ばす勇気」だけです。

 

 

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